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当院での初診患者様の検査事項について

歯科医院を受診いただく際にトラブルは歯の内部か、歯が埋まっている骨の中か、もしくは骨まで到達せずに歯茎の中かで生じています。口腔内の診察をさせて頂く際は目で見るしかありません。歯の内部、骨の内部は見えません。

それはマイクロスコープや、歯科用ルーペを使用しても変わりはありません。ですので、レントゲンの検査を行い歯の内部、骨の内部を確認する必要があります。撮らないと見えないからです。患者様の中に目で見える範囲でとおっしゃられる方もいらっしゃるのですが、その場合はそれでよいのですが正直なところ見える範囲になると相当進行した状態での治療になりますし、客観的な検査がないので責任を持った診断ができません。患者様にも同じように説明させていただいておりますが。

当院ではきちんと最初にくまなく検査をし、診断を行いトラブルはもちろん、今後一生のうちでのトラブルの予測まで含めて説明、メンテナンスを行うためにすべての歯のレントゲンを撮るようにしております。

そうしないと分からないからです。歯は親知らずを含めなければ、28本あります。ですので14枚、もしくは18枚レントゲンを撮って確認します。多くの歯科医院では実施されていないですが実は健康保険適応で行うことができます。3割負担の患者様で1000-2000円くらいの患者様負担で行えます。

トラブルの生じている部分だけレントゲンを撮って、治療を行い、痛みが無くなったらまた次回お困りの時に来てくださいとしてしまうと本来のトラブルや異変がまだ生じていない小さなトラブルを止められず、治療を繰り返し、結果歯を失う本数が増えるというこれまで何十年と日本の歯科医療で行われていたことと同じ結果になってしまいます。

身近な御高齢の方のイメージは入れ歯を使用されていないでしょうか。もしくは総入れ歯を使用されていないでしょうか。

年齢を重ねると抜歯になるわけではありません。予防、治療をきちんと行えば御高齢になられてもご自身の歯で咬めると考えています。

↑レントゲンによる評価

このレントゲンを撮ることで骨の状態、歯の構造が詳細に分かります。さらにここからインプラントや、歯周病に対する再生療法、根管治療を行うように考える際には追加でCTの検査を行います。

この歯も一見問題なさそうに見えます。実際患者様からも痛みや腫れの訴えはなかったですが、初診で来られた時に膿が出ていることに気付きました。さらに歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間の溝は12mmと正常値が2-3mmなのに比べ非常に大きい数値を示しました。レントゲンを撮ると明らかな骨の溶けている像が確認され今後再生療法を行う予定としております。

よく見ると病気があるところの歯冠乳頭が無くなっているんです。歯科医療従事者の方は気付かれるかも知れませんが。

歯茎を支えている骨が溶かされると、上に乗っている歯茎が吸収します。

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