審美治療

BLOG

当院でのむし歯治療 口腔内スキャナー

当院の設備について紹介させていただきます。今や歯科だけでなく、様々な分野でデジタル化が進んでおり、被せ物、詰め物からマウスピースや入れ歯まで3DプリンターやCADCAMと呼ばれる材料の削りだしの技術で作製されるようになっております。最近歯科ではデジタルデンティストリーとよく言われます。

要するに上手くデジタル技術を使ってより良い医療を提供できるようにしていく概念です。

今回紹介させていただくのは型取りの機器である口腔内スキャナーです。

どのようなものか?イメージつくでしょうか。コピー機にスキャン機能が付いていますよね?

あれと同じで口の中をスキャンしていきます。スキャンしたデータを使用し、データ上で被せ物や、詰め物、マウスピースなどをデザイン、削りだしや、3Dプリンターで実際の物となり、口腔内に入ります。

実際にスキャンしている最中です。

メリットは

・型取りが早い。(一般的な被せ物だと3分くらいで型取りできるでしょうか。)

・正確。(詳しくお伝えすると、正確なところと不正確なところがあるので使用する側が短所を補うように使用する必要があります。)

・不快感、嘔吐反射が生じにくい。(早い+カメラで読み取るだけなのでのどの奥に垂れるなどの事がない。)

・再作製が可能。(データとして保管できるため。)

 

日本の歯科よく用いられている。冷たい粘土のようなもので型取りされた経験はあるでしょうか。あの材料は水と粉(アルギン酸Na)を混ぜて粘土状にして口腔内に入ります。口腔内で一定時間経つと硬化します。そこに石膏と呼ばれるセメントのようなものを流し込んで口腔内を再現するのですが、水で練るという性質上、型取りして時間が経つと乾燥し変形しますし、水気の多いところに置いておくと、それだけでも膨張したりします。

アルジネート印象材

さらに、そこに流しこむ石膏も固まる最中に膨張したりしますので誤差が積み重なっていきます。

また、材料として弱いため型取りの材料を歯から外す際に力がかかり変形しています。

これらのことから非常に不正確です。それと比較し、スキャンした口腔内のデータは変形しません。広範囲にスキャンすると画像が歪んだりもしますが、単純な詰め物、被せ物程度の範囲であれば非常に正確です。

スキャンデータ

また、型取りの材料を口腔内に入れると硬化するのに時間がかかるためのどの奥に材料が流れていったりすることもあり不快に感じられることも多いと思います。

口腔にスキャナーを使用すとそのような事も改善されます。非常にメリットが多いですし、毎日使用する機器ですのでなしで診療にあたる事は考えられないですが機器自体が高額で、また保険適応で使用が現在では認められておりません。

実際に口腔内にできたものを入れてみてどれくらいぴったりなのか、マイクロスコープですべて確認しておりますが非常に隙間が少なく良いものができます。

当院instagramから引用

治療に関してのご質問もいつでも受け付けておりますが、機器や材料などに関するご質問もいつでもお気軽にいただければと思います。

トップに戻る