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他院でのセラミック治療のやり直し
セラミックは歯や歯茎とのなじみもよく、汚れが付きづらく、歯ともくっつき再発の少ない治療で非常に良い治療だと考えております。健康保険適応外となりますのでその分費用が掛かることがデメリットになるかと思います。逆に、健康保険適応の歯は2年に1度作り変えが保険適応で可能です。そのくらいで悪くなる可能も認められているとも解釈できます。
セラミックも良い材料ではありますが人工物ですので、きちんと長持ちする状態で治療できるのか診断をする必要があります。条件の悪い状態でもセラミックにすれば歯が再生し、被せ物が長持ちするものではありませんので現状をきちんと確認する必要があります。
当院では健康保険や健康保険外にかかわらず治療前、治療中、治療後の状態を写真で確認して頂き説明するようにしております。
今回は他院でセラミック治療を複数回受けておられ何度つけても取れることに違和感を感じられ相談に来ていただいた方を紹介させていただきます。
前歯を6本セラミック治療を受けておられました。真ん中の2本が何度も取れるそうです。
元々前歯6本をセラミックで治療されていました。黄金比から考えると歯の長さや、形があまり審美的とは言えないかも知れませんが、審美領域のゴールは患者様の満足がゴールかと思いますのでそこについては今回は省略させていただきます。
被せ物を外した状態。歯がほとんど残っていません。
人工物が入っている状態では現状の確認が難しいためまずは人工物を外していきます。
人工物を除去すると歯がほとんど残っていない状態です。通常このこのような状態に被せ物をしても、被せ物は歯をつかめませんので、被せ物にかかる咬む力は土台にのみかかり土台ごと外れるか、被せ物が外れるか、歯が割れることにつながります。
今回も向かって左側の歯は割れていました。割れてしまうと歯は抜歯となってしまいます。
向かって右の歯が黒くなっているのは以前金属の歯を入れていたため金属イオンによって歯が黒変しているためです。
今回あ向かって左側はインプラント、右側は根管治療を行いセラミックの被せ物で治療を終えました。
作製された被せ物。非常にきれいにできている。
最終的な被せ物が入った状態。
最終的には非常に審美的に満足して頂け喜んでいただけました。