インプラント

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当院でのインプラント治療の一例

今回は当院でのインプラント治療の一例を見ていただこうかと思います。

どのような治療でもそうですが、患者様は歯科医院に来られる際に咬むために来ていただいていると思います。

ですので、治療期間中にできるだけ咬めない期間を短くするためにどのように工夫するかを考えて治療計画を立てるようにしています。

インプラント治療を希望して頂いているのに歯がない期間が長いのは自分であれば嫌だと思いそのように考えています。

今回呈示させていただく方は50代の男性で定期通院して頂いている方です。定期通院中に奥歯が咬むと痛いという症状が出てきました。

検査の結果、以前根の治療(根管治療)を行っていた歯に根の先の感染が再発してしまい痛みの原因となっていました。

根の先の感染を取るために根の再治療(再根管治療)が必要となります。その際にまずは蓋になっている被せ物を外す必要があります。

被せを外す前の状態です。

まずは被せ物を外すことになりました。被せ物の中で虫歯になっていたためむし歯を取っていくことになります。

むし歯を取ってしまうとご自身の歯がほとんど残っていません。

基本的に被せ物は歯茎の際まで歯を覆うように作られます。そのため、感染が歯と被せ物の間から始まりむし歯が再発してしまうと歯茎の上の歯がむし歯でなくなってしまうことが多いです。

今回も歯茎の上に出ているご自身の歯がほとんど残っていません。手前の歯がまだ残っている方は再根管治療を行い、被せ物に、残念ながら歯として機能させることが難しそうな奥の歯は抜歯を行うことになりました。

歯を失うことになった場合、ブリッジ、義歯、インプラントの3つの選択肢から選択していくことになるのですがそれぞれの治療法のメリット、デメリットを説明したのちインプラント治療を希望されました。

さらに、今回は骨の量をCTで確認すると、抜歯を行い、その日のうちにインプラントを入れることが難しそうであったため従来通り抜歯後の骨の治癒を待ち、インプラントを行うこととしました。

仮歯が無い状態だと咬みにくく、また見た目にも障害が生じる。

ここで抜歯後の治癒を抜いたまま待つと、歯が無い状態が3カ月程続くため、見た目や、咬みにくいという問題が生じるため抜歯部の人口の歯をつなげた仮歯を入れました。この状態にしておくと咬むこともできますし、口を開けた時も歯が無い事は目立ちません。

仮歯を入れた状態です。この状態にしておくと仮歯でも咬むことに困りません。

その後は従来通りのインプラント治療を行い、手前の歯は根管治療、被せ物の治療を行いました。

根管治療にはラバーダムを必ず使用します。

治療終了時。歯茎、被せ物ともに非常にきれいな状態になった。

治療終了後もきれいに戻ったと非常に喜んでいただけました。歯茎もきれいな状態に被せ物と調和がとれ非常に良い状態です。

今回のように治療期間にかかわらず、できるだけ治療中に見た目、機能面で患者様が困ることが無いよう常に治療計画を工夫できるよう心がけております。

 

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