根管治療

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下顎奥歯の根管治療 『歯が欠けた。』

当院での根管治療は福岡でご開業の歯内療法専門医(根管治療の専門)松浦顕先生のコンセプトに則って処置を行っております。

根管治療の専門医の先生方は根管治療のみ行われており、一日に4名ほどの診療を行われています。

根管治療の技術、知識を高めるため何年か前にマンツーマンコースに参加させていただきました。

以降非常にロジカルに治療のコンセプトを組み立てております。

 

今回紹介させていただく方は60代の女性の方で、元々メンテナンス通院されていた方ですが2年ぶりに『奥歯が欠けた。』とのことでご連絡いただきました。

パット見ただけでも黒く、むし歯でかけているのかなと想像できます。

レントゲンを撮ってみると内部は非常に大きく感染が進行し、根管治療(神経の治療、根っこの治療とよく言われるでしょうか。)から必要な状態でした。よく患者様にもお伝えさせていただいておりますが、根管治療は抜歯の一歩手前の治療になります。

ここできちんとしておかなければ次の治療は抜歯です。

非常に大切で歯にとっては最後の治療になります。そして根管治療の厄介なことは対象となる根の中はとても入り組んで曲がっており、細かく目では見えません。

難易度の高い治療になります。今回のこの奥歯も例にもれず難易度の高い根管でした。

歯科医院を受診した際によくこのような小さなレントゲン撮影を行うかと思います。

このレントゲンは2次元的なレントゲンで頬っぺた側から根っこを見た画像になります。CT撮影を行うことで3次元的な歯の状態を観察できるため根っこがどっちに曲がっているか、根の中は神経が2本に分かれているのかなど非常に多くの正確な情報が得られます。

2次元的なレントゲンでは根っこがまっすぐで先端のみ曲がっているように見えます。それはそれで治療が難しいのですが、CT画像の一部を見ていただきます。

実は奥側の根っこは2本に頬っぺた側の根っこ、べろ側の根っこに分かれておりべろ側の根っこは大きく湾曲していることが分かります。

実はこのような湾曲は少なくないのですが、CTで見ないと分かりません。予想で器具を入れていき、根っこの途中の曲がっているところで器具が折れてしまったり、根っこの内側に器具が食い込みそれ以上の器具の挿入が困難になってしまいます。

それらは準備不足が招いており、準備次第では防ぐこともできるかもしれません。

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